先月(2019年2月)、ものすごく体調が悪いなか受験してきた消防設備士の試験結果通知書が届きました。結果、筆記77%、実技85%で合格してました。なんだよ私やるじゃん。せっかくなので勉強方法とかをまとめておきます。
目次
- 受験時の知識レベル
- 全体的なスケジュールと費用
- 試験の内容
- 一部免除を受けるか受けないか問題
- いつ勉強するか(冬の朝には勉強できない)
- 使った参考書
- 暗記は「無印メモパッド学習法」で
- 2類の暗記ポイント
1.受験時の知識レベル
前提として、受験時には以下の資格を所持していました。消防設備士では2つ目の受験でした。
- 消防設備士甲種1類
- 空調衛生工学会設備士(空調、衛生)
- 建築設備士
2.全体的なスケジュールと費用
- 2018年11月30日(金曜日):冬にやることがないので受験を決意する。参考書を購入、2484円。
- 12月1日(土曜日):最寄りの消防署へ行き願書をもらってくる。消防は願書が無料でありがたい。
- 12月13日(木曜日):願書を出す。受験料5700円、振り込み手数料130円、特定記録郵便280円。
- 2019年1月7日(月曜日):スケジュールを立てる。この日から勉強開始。
- 1月26日(土曜日):受験票に貼るための写真を撮る1300円。放送大学や2級建築士に写真を流用しようと思って、スマホにデータを取り込める証明写真機にしたので、少しお高め。
- 1月31日(木曜日):胃腸炎にかかり、この日から土曜の夜まで寝込む。
- 2月3日(日曜日):試験当日。9時集合、9時30分試験開始、試験時間は2時間半くらい?(一部科目免除のため通常より短いけど、覚えていない)。1時間半くらいで解答を終え、終了時間前に退室した。消防設備士は試験問題をもらえないので、終了時間まで在室する意味はないです。
- 3月7日(木曜日)合格発表。正午にホームページ上で発表。あった。やった。
- 3月8日(金曜日)試験結果通知書(はがき)が届く。免状の申請をせねばならん。
まとめると、願書入手から合格発表まで
2018年12月1日(土曜日)〜2019年3月7日(木曜日)
96日、13週5日、3ヶ月6日
トータルの勉強時間→約20時間
トータルでかかった費用→9894円
学会設備士や建築設備士に比べると、消防設備士はお気軽な印象があります。そもそも受験機会も年に3回あるし、安いし。そのうえ私は甲種1類資格による一部科目免除を使ったので、1類のときよりもさらに気楽でした。
3.試験の内容
- 筆記(マークシート4択)→45問
- 消防関係法令→15問
- 共通8問 ※免除
- 類別7問
- 基礎的知識→10問
- 機械6問 ※免除
- 電気4問 ※免除
- 構造・機能及び工事・整備→20問
- 機械10問
- 電気6問
- 規格4問
- 消防関係法令→15問
- 実技(という名の筆記試験、いわゆる普通のペーパーテスト)→7問
- 鑑別等:5問
- 製図:2問
合格基準は、正答率が「筆記が3科目それぞれ40%以上、全体で60%以上で、かつ、実技が60%以上」です。合格人数による基準点の調整はないので、完全に自分との戦いです。
4.一部免除を受けるか受けないか問題
免除資格を持っている人にとって悩ましいのは、この問題ではないでしょうか。いろいろな人のブログなんかを見ていると、一部免除は受けないほうがいいという意見が主流のようです。個人的には、「免除になる科目をどのぐらい勉強したくないか」で決めればいいと思います。
私はとにかく電気が苦手です。学生のころからそうでしたし、仕事でも関わりがないのでさっぱりわかりません。1類の時は分からなすぎて丸暗記でやり過ごしました。オームの法則とかクーロンの法則とか、もう聞いただけで発疹が出そうなくらいには嫌いです。そこで今回は、基礎的知識を勉強しなくて済むように一部免除を受けました(しかし、それでも構造・機能で電気が6問出るので、結局電気からは逃げられなかったわけですけれども)。
一部免除にすると、免除した科目の勉強をしなくて済みますが、その分は他の科目で正答率を稼がないといけません。一部免除をしなければ、勉強範囲は広がりますが、試験当日の正答率は稼ぎやすくなります。そもそも免除資格がある=知っている内容なので、勉強するのはそんなに大変ではないと思います。
つまり、試験勉強で楽をしたいか、試験本番で楽をしたいか、の二択です。私にとっての電気のように、どうしてもものすごく勉強したくない科目なら免除を受けた方が幸せですし、そこまででもないなら免除しない方が試験当日の心の平穏を保てます。
参考までに、甲1資格で甲2の一部免除を受ける場合の、最低限正解しなければならない問題数はこんな感じになります。
法令
- 15問中8問が免除となり、回答するのは7問。
- 正答率40%以上には最低3問は正解しないといけない。間違えられるのは4問まで。
- 私の場合、7問中、5問正解・2問間違いで71%でした。
構造・機能
- 免除なしで全20問。
- 正答率40%以上には最低8問は正解しないといけない。間違えられるのは12問まで。
- 私の場合、20問中、16問正解・4問間違いで80%でした。
筆記全体
- 45問中18問が免除となり、回答するのは27問。
- 正答率60%以上には最低17問は正解しないといけない。間違えられるのは10問まで。
- 私の場合、27問中、21問正解・6問間違いで77%でした。
要は、この「間違えられる問題数」を、多いとみるか少ないとみるか、です。私は免除を受けてよかったと思っています。電気を勉強しなくて済んだので。
5.いつ勉強するか(冬の朝には勉強できない)
私は基本的には朝型の人間で、これまでは5時に起きて6時まで勉強、という時間割で試験対策をしてきました。しかし今回、冬の勉強は夏のようにはうまくいかないと知りました。大体1月なんて日の出が6時50分とかなのに、5時起きなんてできるわけがなかった。早く起きても寒いし暗いし、電気代や暖房費は余計にかかるし、体調も崩しやすい時期だし、実際崩したし。次シーズンからは冬の時期の受験はやめようと決めました。
というわけで今回は朝の勉強を断念し、会社帰りに喫茶店や自宅で勉強しました。1日30分〜90分× 20日、トータルで20時間くらい。主に平日夜に勉強し、平日にサボった時だけ土日にもやりました。
6.使った参考書
使った参考書はこれです。
1類もこのシリーズを使って受かったので、これにしました。実技の製図や計算問題は、これとまったく同じものが出題されました。ありがたい。
あと、こちらのウェブサイトを10回くらいやりました。
消防設備士・危険物取扱者に挑戦!(http://syobo-sikaku.ads3d.com/)
ここ、甲1の時にもお世話になったんですが、参考書に抜けているところをカバーしてくれるので本当にありがたいです。隙間時間にはひたすらこればっかりやってました。
7.暗記は「無印メモパッド学習法」で
勉強方法としては、建築設備士の時と同じやり方、「無印メモパッド学習法」です。つまり、参考書を読む→無印良品のメモパッドに要点をメモ→トイレの壁に貼る→ひたすら暗記、です。詳しくは前に書いたこちらの記事を参照ください。
最盛期の気持ち悪い我が家のトイレの様子がこちら。
座ったとき正面に来るドア側に勉強したてのメモを貼り、暗記したら横の壁にメモを移す、と言う運用方法です。
最終的に、メモはこのくらい書きました。無印のメモパッドの半分くらいでしょうか。
8.2類の暗記ポイント
2類は油火災用の泡消火設備なので、1類の水系に比べると範囲が狭くて楽ちんです。特にこのへんは試験に出たので、押さえておくといいと思います。
- 法令(車と飛行機と指定可燃物の3種類でパターン化して暗記)
- 泡消火薬剤3種類(蛋白泡、合成界面活性剤泡、水成膜泡)
- 泡消火設備のシステム(低発泡、高発泡、固定式、移動式など)
- 泡消火薬剤混合装置4種類(プレッシャープロポーショナー方式、ポンププロポーショナー方式、ラインプロポーショナー方式、プレッシャーサイドプロポーショナー方式)→「プロポーショナー」がゲシュタルト崩壊しそうですが、比例混合器のことです。私が受けた試験ではこれがやたらと熱くて、何か所も出題されていました。
- 実技の鑑別は固定式泡消火設備の放射試験方法でした。発泡倍率と25%還元時間の測定方法。泡試料コンテナ、泡試料コレクタ、メスシリンダーなど。
あっ、あまりにも当たり前なので書いてきませんでしたが、2類の泡消火設備は1類の水系消火設備(屋内消火栓とかスプリンクラー設備とか)に泡消火薬剤を放出する部分がくっついたものなので、水系の知識は必須です。ポンプとか水源とか流水検知装置とか火災感知用ヘッドとかは同じものです。なので、水系の知識がない方は、いきなり2類を受けるよりは、先に1類を勉強してからのほうがいいと思います。
というわけで、消防設備士甲種2類の2019年受験レポートでした。これから受ける方の参考になれば幸いです。
「消防設備士甲種2類合格してました、やったぜ!勉強方法などをまとめておきます」への3件のフィードバック
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