【一級建築士】学科試験直後の方へ

一級建築士の試験とかがあるとこのブログのアクセス数が急に増えるのでびっくりします毎度ありがとうございます。アクセスログを見たら老婆心が疼いたのでこれを書いています。みんな日曜日にわざわざあんな長い試験を受けて本当に偉い。まずはそこを誇っていただきたいです。

独学で挑んで残念だった方へ

まずは本試験お疲れさまでした。私も学科の一年めは独学敗退したクチです。来年受けるか受けないかとか、受けるなら通学するかしないかとか、いろいろ悩ましかろうと拝察します。学科の独学か通学か問題についての個人的な意見を前に日記に書いていたので、よろしければご参考になさって下さい。

どうせ長期で通学するにしても学校は9月からなので、8月まではいったん全て忘れて遊び呆けてもいいんじゃないかと思います。戦略的休養です。


試験に受かった方へ

本試験お疲れさまでした、合格おめでとうございます。そしてご愁傷様です。そこは地獄の入り口なんですけど、まだ実感はお持ちではないですかね。これは予言なんですが、みなさんが次に心からの安寧を味わえるのは、最短でも製図の合格発表日です。つまり年末です。今は7月末の夏真っ盛りですが、冗談でなくこの先は年末まで心休まる日は来ません。それが一級建築士の製図試験です。こんな世界に足を踏み入れてしまうなんて本当にご愁傷様です。

そしてこれから始まる地獄の中で、学科試験後の一週間だけがみなさんにとって唯一の休息地点です。なので今週はなるべく体と脳を休めてください。学科でボロボロになった身体をこのタイミングで回復させておくのが、製図で生き残るコツです。戦略的休養です。

というわけで、受験後の一週間のうちにやっておくといいのはこの辺りです。

  • 学科の勉強道具を片付ける。
  • 製図道具を揃える。
  • 休息する。
  • 開講前に出た宿題をする。

あと、前にこういうのを書いていたのでよろしければご参考になさって下さい。


なんかいろいろ地獄だとか怖いことを書いてしまいましたが、製図は辛いぶんだけ得るものも大きいです。やる価値はあります。がんばって勝ち取ってください。私はみなさんを尊敬するし応援します。

以上、老婆心でした。

【一級建築士】記述の勉強方法 

夏休みが終わると作図が終わって、いよいよエスキスと記述が本格化します。とはいえ作図エスキスとは違って記述は解答例を渡されるだけだし、土日は学校に缶詰めだし、平日は生きて復習と宿題するのに必死だしで、落ち着いて記述を勉強する隙間なんてどこにもないですよね。

そんな中でもどうにかして記述を覚えるために、R3に私がやっていた勉強方法とかコツをまとめてみました。製図受験生の方のご参考になれば幸いです。

もくじ
1.まずは記述の「型」を知る
2.当年度の解答キーワードを暗記する(インプット)
3.暗記したキーワードを型にあてはめて、「建築士らしい文面」で作文する(アウトプット)
4.文字のきれいさ(読みやすさ)について

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【一級建築士】製図初受験生が7月末(開講直後)までに知っておくとよさそうなこと

一級建築士の学科に合格された方に向けて、去年の私が開講直後に知りたかったようなことを書いてみました。設計製図の試験って専門の用語や隠語が飛び交う独自の世界なので、予備知識を持っていた方が面食らわずに済むと思うからです。というか私は面食らいました。世界のルールは早めに知っておいた方が攻略しやすいです。なお、この記事は総合資格に通っている方向けです。私は総合資格の短期しか知りませんので。

1.製図試験の予備知識

短期と長期

  • 製図試験の受験生は3種類いる。短期、中期、長期。
  • 今年学科試験に受かったみなさんは短期生です。受験番号が5で始まる方。製図試験までの勉強期間は2ヶ月半。
  • 中期と長期は去年までに学科に受かった方。「過年度生」とか「既受験者」とも呼ばれる。長期は2月頃から、中期は5月頃から勉強している。この人たちの受験番号は6で始まる。
  • 都市伝説によると短期は短期専用の合格枠がある(らしい)ので短期同士の戦いとなる。中期長期とは別枠なので、短期生は意識しなくて良い。そもそも向こうは経験時間が年単位で違うので戦いにならない。めっちゃ早くてうまい。
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建築士試験をかじっていない方に「一級建築士の設計製図の試験」がどんなものかを説明する日記

去年の年末に合否が出てからこっち、会う方々から口々に「おめでとう」のお言葉を頂戴しています。ありがたいことです。そしてそのあと結構な割合で「このあとどうすんの?」とか「転職雑誌みてんでしょ?」とか言われるのですが、えっこれ私転職しないといけない流れなんですかね?一級建築士になるってそういうこと?

確かに私は一介のサブコンの図面描きなので一級建築士の肩書きは重たすぎるんですけれども、とりあえず今の会社は居心地が最高にいいし、今年から大殺界&天中殺に入るので、少なくともあと3年は今の会社でお世話になりたいところです。


それで最近、いろいろな方に一級建築士(特に製図)がいかに頭がおかしい常軌を逸した試験であるかを説明するのですが、建築士試験をかじっていない方々に製図試験の頭のおかしさ過酷さを口頭で伝えるのはなかなか困難だと分かってきました。

思い返せば私だって学科の試験の当日まで設計製図がどんな試験なのか知りませんでしたから、ましてや受験生でもなければ当然だろうと思います。そこで今回は、非受験生の方に向けて「一級建築士の製図の試験とは何をするものなのか」をプレゼンしたいと思います。

試験は10月中旬の日曜日、午前11時に始まって午後17時半に終わります。6時間30分一本勝負です。

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