筋トレについて

というわけで5月1日から筋トレのジムに通ってトレーナーさんのご指導のもとひたすら筋トレをしているんですが、ひと月過ぎて分かったのは、筋肉は使えば増えるということと、それと体重は別ものだということです。人体は食べたものと飲んだものでできていて、体重というのは出し入れの差分である。というのがなんとなく分かってきました。

そもそも私がなんで筋トレを始めたのかというと、家にジムのチラシが入ってきたからです。

思い返せば昨秋に転職してからこっち、仕事(というか立場)に慣れるのに必死でわりと余裕がなかったんですけど、冬に勤務地が若干変わって余裕どころか生きるだけで精一杯になりまして、それを何とかこなして春に元の場所へ戻ったら今度は仕事が新たなフェーズに突入していてどう御せばいいのかわからず、おろおろしたまま怒涛に翻弄されるばかりの日々を送っていました。結局、クアデルノというタブレットみたいな電子ペーパーを導入したらうまく回せるようになり、なんとか一息ついたのがこの4月です。クアデルノはものすごく良いメモ帳でしてそのうちクアデルノを讃える日記を書きたいんですけどまあクアデルノのことは置いといて、それで余裕が出てきた4月下旬、仕事帰りにポストを見たらチラシが入ってたんですよ。筋トレのパーソナルジムのチラシが。

私はもともと運動は苦手です。足が遅いし、体を動かすのが上手くないし好きでもないし、おかげで小中高大学と体育は大嫌いでした。中学では内申点目当てで(文化部より運動部が良いと聞いたので)ソフトボール部(私の母校で一番ちょろい運動部)に入っていたけど、全然良い思い出がないので高校からは文化部でやり過ごしたし、社会人になってからは自発的に体を動かすことなどなかった人間です。強制されない限りは運動などしたくない。というのが生きる上での前提でした。

とはいえ、「人生100年時代の令和の世を中年として生きていくからには90歳とか100歳とかになっても生きている可能性を考慮しないといけない」ともかねがね思っており、そうなった時にどうありたいかを考えると、とりあえず健康で自活していたいという希望があります。そして人間の生物としての寿命が35歳前後ということを考えると、現時点でも生まれ持った自然の体力は目減りしているわけですから(いま私は43歳なので)、100歳まで健やかに生き延びるためのリスクヘッジとして何かしらの体力作り的な事を40代のうちに始めてみたいものであるなあ と言うようなことを頭の片隅で薄ぼんやりと考えていたのですが、それがジムのチラシをみていたら思い出されたんですよね。

それで、写真を見る限りはなんか室内もきれいそうだしスタッフの人たちは筋骨隆々だしホームページのビフォーアフター写真を見ていたら何人かはきれいに腹筋が割れていたので、なんかここに通ったら私の腹筋も割れるのかもしれないなあと思い、私の精神に余裕が出てきたこの時期にこのチラシが入ってきたのは天啓かもしれないと思った次第です。 

ので、その場で体験トレーニングを予約して、行ってみたら想像以上に楽しかったので、その場でまんまと24回コースを申し込みました。パーソナルジムだしそれなりに安くはないんですけど、総合資格に比べたら大したことないし結果もそこそこ出てるので今のところ満足しています。筋トレ楽しい。それにしても総合資格のおかげで金銭感覚がバグったままなのもなんとかしたいです。世の中の大半のことの比較対象を総合資格にしてしまうのがなんかもう、総合資格め。

というわけで、このひと月で体重は減ったり増えたりして現状あまり変わってないんですけど、体脂肪率は3%減りました。でも体重は変わらないし手足の太さも変わりないので、スペックってよくわかんねえなこれ と思っています。とりあえず仕事でなんか嫌なことを言われた時に「でもお前どうせ40kgのバーベルも上げられないんだろ、私それ持って10回スクワットできるもんねふふん」と思うと大して気にならなくなるので、それだけでも筋トレしてよかったなと思っています。24回コースは8月上旬まで続くので、それまでは筋肉を第一に考えて生きていくつもりです。筋トレ楽しいから全人類筋トレをすればいいのにと思います。