【消防設備士甲種3類】合格したので所感まとめその2:勉強方法関係

令和6年明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!

なんか日常に明け暮れていたらこのブログの存在をすっかり忘れていたのですが、試験関係のいろいろが溜まってきたので帰ってきました。昨年(2023年)秋以降に受かったり落ちたりしたのは、①三冷凍、②応急危険度判定士、③建築士更新講習 です。気が向いたらブログに書きます。

そして今年(2024年)の予定は、④2級管工事一次(6月)、⑤1級管工事一次(9月)、⑥消防設備士更新講習(10月)、⑦2級管工事二次(11月)、⑧BIM利用技術者2級(秋以降?) です。このうち自分から受けたいのは⑧だけで、④~⑦は外部の強制力の結果です。本当は管工事なんて受けたくないんですけど致し方ない。ので最近は⑤に向けてぼちぼちと勉強しています。

というわけで、これは消防設備士甲種3類に一度落ちて二度目でやっと受かった所感をまとめたメモの、二つ目です。一つ目はこちら

目次
5.本試験当日のこと
6.同じ都道府県で2回連続受験してみての出題傾向分析
7.使った参考書
8.勉強方法と暗記のポイント

 ───以下、別記事───
 1.受験時の知識レベル
 2.受験の動機
 3.得点の分析
 4.全体的なスケジュールと費用


5.本試験当日のこと

  • 6:00 起床、20分だけ製図の復習をする。
  • 8:15 出発、電車の中で鑑別の暗記メモを見返す。
試験会場の案内椅子
  • 9:00 試験室の座席着。今回も前回と同じくらいの受験者がいるらしい。30分だけ最後の詰め込み勉強をする。とにかく数字を詰め込めるだけ詰め込む。
  • 9:30 試験監督官が来て、試験前の説明開始。前回はこの30分が長いとイラついていたわけですが、2回目なので余裕でギリギリまでまでノートを開いて暗記を続ける。
  • 10:00 試験開始。まずは問題冊子の後ろの余白に暗記した数字をがっと書き殴って自分用のあんちょこを作成。終わったら安心して一科目めの「筆記」の「法規」の解答を開始する。
  • 10:15 法規終わり。続いて筆記の「構造・機能および工事・整備」に移る。
  • 10:40 筆記終わり。ちなみに私はマークカードには最後にまとめて転記する派なので、この時点では問題用紙に書き込むだけでマークカードは空白です。続いて二科目目の「実技」に移る。まずは「鑑別」から。
  • 11:00 鑑別終わり。続いて「製図」。
  • 11:30 製図終わり。これで一通りの解答が完了。ここから筆記を見直しつつマークカードにマークしていく。
  • 11:45 マークシート記入完了。製図も見直して、これ以上見直しようもなくなったので、問題用紙と解答用紙を提出して退室する。
  • 12:30 本来の試験終了時刻(消防設備士甲種の受験資格で科目免除を使った場合)

終わった直後の感想としては、「前回と違って全く手が出ない感じはないけど、細かいとこがぜんぜんダメであれもこれもぼろぼろと間違えまくったのでちょっとダメかもしれない」というものでした。結局合格点ギリギリしか取れていなかったので、この感想は正しかった。甲種3類難しすぎ。


6.同じ都道府県で2回連続受験してみての出題傾向分析

消防設備士は過去問非公開のブラックボックス試験なのでもしかしたら都道府県によるのかもしれませんが、少なくとも私が2回連続受験してみた結果、筆記も実技も普通に2回連続で同じ問題が出ていました。この試験ではどうやら各回ごとに問題が被らないようにするとか、そういう出題調整はされていないようです。珍しい。

まあ筆記は問題数も多いので、中には前回と同問があってもおかしくはないんですけど、まさか問題数が限られた&本試験のハイライトである実技でも完全に同じ問題が出るとは思わなかった。私は前回と同じやつは出ないだろうと踏んで、それ以外のタイプの問題をせっせと勉強していったんですが、予想外れでした。つまり、この試験は連続で受けようとも出題範囲にヤマを張れないということです。小手先の受験テクニックは存在しないんですね。ご愁傷さまです。

覚えてる範囲で、今回の実技の問題を書いときます。たぶん鑑別は5問中2問、製図は2問中2問が前回と同問でした。

鑑別

  1. 【前回と別問】バルブ?装置?の図を見て名前とつながる配管名を答える。頂部矢印がどんな時に使われるかを答える。上が平たいやつで、なんか見たことあるんだけどなーと思いつつ分からなかった。容器弁の安全装置と書いてきたけど違うと思う。
  2. 【別問】図?写真?をみて答えるやつその2。何が出題されたかは全然覚えてない。
  3. 【同問】フランジとガスケットの絵を見て、名称と使用箇所を答える。これは当たったはず。
  4. 【別問】全く覚えてない。
  5. 【同問】移動式粉末の絵を見て名称と使い方を答える。前回と同じ問題で前回同様に分からなかった。

製図

  1. 【同問】窒素の系統図を見て間違いを5ヶ所指摘するという、オレンジ本(後述)にも青本(後述)にも載ってないタイプの問題。これは図柄から問題文まで前回と完全に同じで、同じすぎてびっくりした。こんなに使い回していいもんなの国家試験。びっくりしたけどそれなりに答えられた。
  2. 【同問】3室の平面図を見て、CO2消火の消火剤の量とボンベ本数を計算するというスタンダードな計算問題。これも前回と数値は違うかもしれないけど内容は完全に同じ。

7.使った参考書

今回は5種類の参考書等を使いました。このうち前回も使ったのは7-1と7-2です。今回は2回連続で落ちたくなかったので、7-3~7-5を足しました。

7−1.オーム社のオレンジ本(ラクラクわかる!3類消防設備士 集中ゼミ)

歴代のオレンジ本

オレンジ本は参考書です。項目ごとに説明と練習問題がまとまっている、よくあるタイプの本です。私は消防設備士では123類ともにこれを使って受かったので、まあ普通におすすめです。安定のオーム社。いつの間にか2版が出ていて表紙がオレンジじゃなくなってるので、これから買う方はクリスマスカラー本と呼ぶのでしょうか。


7−2.消防設備士更新講習のテキスト

講習テキスト

オレンジ本と並行して読んでました。書いてある内容は同じですけど、書いてある順番が違うんですよね。試験科目に合わせるために細切れに並べられたオレンジ本と違って、こっちは意味的に正しい順番に並んでいるので、ガス消火設備の全容を頭に入れるのはこっちの方が便利だと思います。あと、系統図の描かれ方とかはこっちの方が試験問題と近い気がする。


7−3.オーム社の青本(ラクラク解ける!3類消防設備士 合格問題集)

青本は予想問題集です。オレンジ本の答えを暗記してしまったので、受験一週間前に買い足しました。結果としては、オレンジ本に抜けてる電気関係の出題を補完してくれたので買ってよかったです。


7−4.消防予第 210号「二酸化炭素消火設備が設置された部分又はその付近で工事等作業を行う際の事故防止対策実施マニュアル」の附属資料の追加について(令和5年3月 31 日)

https://www.fdma.go.jp/laws/tutatsu/items/230331_yobou_3.pdf

1回目での受験時に「鑑別」の写真問題に撃沈したので、モノの形を覚えようと思ってなんかないかと思って検索してたら見つけたのがこれ。P185の図が1回目の試験に出てた(そして分からずに撃沈した)ので、これだと思って昼休みに弁当を食べながら流し見してました。

二酸化炭素消火設備の閉止弁(集合管用、操作管用)、手動起動装置、制御盤の各メーカーの写真がこれでもかと載っています。ちなみにP185の図を丸暗記して行ったら、今回の試験でも完全に同じ問題が出たので見ておいてよかったです。


7−5.初田製作所の消火設備総合カタログ

https://hatsuta.co.jp/pdf/fire_extinguishing_equipment_catalog.pdf

餅は餅屋ということで、消防関連のシステムとか法規とかについては専門メーカーのカタログに限ります。資料ページは市販の参考書(オレンジ本とか)よりもよほどわかりやすくまとまっています。

というわけでPDFのP8-9(消防法令の設備早見表と解説)、P17-18(危険物施設、消防法第10条)、p48-49(IG-541のシステム構成図)、P52-53(CO2のシステム構成図)、P60-61(粉末のシステム構成図)あたりを丸暗記しました。ありがとう初田製作所。

余談ですが私は消防設備士甲1甲2の時には横井製作所のカタログを愛用していたもので、今回もうきうきと横井製作所のサイトに行ったらなんと初田製作所に合併されてしまっていて横井カタログが発行されていなかったという個人的大事件がありました。仕方がないので今回初めて初田カタログを使ったわけですが、何の問題もありませんでした。ありがとう初田製作所。

投稿者:

たかは志

建築設備士の一級建築士で、サブコンのCADの人です。趣味は資格試験(2017〜)と筋トレ(2023〜)、好きなダクトは給気ダクト。 /ストレングスファインダーのトップ5は学習欲 | 内省 | 規律性 | 最上志向 | 原点思考です。 /一級建築士の戦績はR2学科独学74点不合格→2020秋から総合資格に通学→R3学科97点でそのまま製図ストレート合格しました。 /当ブログ内のAmazonと楽天へのリンクはアフィリエイト広告です。ここから購入していただくと私に数円~数十円の広告報酬が発生しますが、この収益はサーバー代の一部に充当させていただいております。私はそれよりもはるかに高額なサーバー代を払っているのでブログ運営は赤字です。ご安心ください。