【一級建築士】学科は独学か通学か?→私は安く上げたいなら通学だと思います。なぜならば、 

最近twitterを始めてみました。ブログを書くよりだいぶ気楽なので、なんかこう日々流れていくブログのネタとかをtwitterに書いていこうかと思っています。

そしてこれはこのツイートについてのブログです。

一級建築士を受けようと思い立った時に一番最初にくる分岐点、それが「学科は独学か通学か問題」です。まー最初は悩みますよね。通学は高いし、製図は通学するにしても学科は独学でいけるんじゃないかと皆さん思われるのではないかと想像します。私も当初はそう考えて、1年めは独学をしました(ちなみに私は一級二級建築士試験に3年間で都合180万円強費やして2年独学+1年通学してR3年に両方受かった人間です)(詳しくはこちら)。

しかし、全てが終わったいま、私は「素直に学科から通学した方が結局は安上がりなんじゃないの」と思っています。なぜなら、製図の授業が心底大変だからです。以下、詳しく述べます。

もくじ
1.学科は独学でいけるってよく聞くんだけど
2.製図から通学だと何が厳しいの?
3.学科から通学の利点は?
4.でも通学って高いじゃ
ん!
5.まとめ

1.学科は独学でいけるってよく聞くんだけど

はい、よく聞きますね。私もそう思います。学科に必要なのは過去問と時の運なので、偏差値60オーバーで建築の素養があってそこそこ自力で勉強ができる人なら、テキストさえ用意できれば学科は独学で突破できると思います。

しかしながら、私が言っているのはその後の話です。私は後述の理由により、学科独学で製図から通学した人がその年の製図試験にストレートで合格するのはかなり厳しいのではないかと思っています。

そもそも一級建築士を受ける人が目指すのは学科ではなく製図試験の合格なので、最終的に「製図試験をいかに短期間で突破できるか」を見据えて学科の勉強方法を選ぶべきではないかと思うのです。そしてそのためには、学科から通学しておいた方が圧倒的に有利だと考えます。

2.製図から通学だと何が厳しいの?

これはやってみた人じゃないと分からないと思いますが、製図は本当に、並大抵ではなく過酷です。ここで誤解しないでいただきたいのは、辛いのが「試験を受けること」ではなくて「毎週の授業を受けること」だということです。試験以前に、毎週通学して普通に授業を受けることさえも辛いのです。なぜかと言うと、拘束時間が長いからです。

私が通ったのは総合資格の日曜短期コースなのでそれを例にすると、毎週日曜日の8時から21時頃まで授業がありました。私の会社は8時半から17時半までなので、普通に仕事するよりも長いです。仕事+残業4時間分くらいですね。学科独学で製図から通学し始めた人にとっては、毎週1回終日拘束されるというこの環境に身を置くだけできついのではないかと推察します。ただでさえ学科合格時点で、学科の勉強によって脳も肉体もそれなりにボロボロになっているはずなのです。そのダメージを回復する間も無く、学科本試験の翌週から始まる製図の授業。特に、体力があまりない中高年や内勤者、残業に慣れていないホワイト企業勤務者には過酷でありましょう。

加えて、初めて行く学校というのは完全にアウェイなわけです。転校生みたいなものです。緊張もするし居心地は良くないでしょう。夏で外は暑いし、荷物は重いし、教室には長机が押し込められていて狭いし、人は多いし、まともな休憩スペースもないし(これは校舎によるのかもしれませんが)、なんか変なマークシートを書かされるし、廊下には各種ランキングが貼りだされたりして無用に競争心を煽られるし、環境は最悪です。そんな狭い教室の中にブロイラーのように押し込められて終日、訳の分からない手描き製図だのエスキスだのを習うわけです。ストレスしかありません。

まあ、ひと月くらい通えばそんな教室にも慣れると思いますが、短期製図の学習期間は2ヶ月半しかないんですよ。貴重な12週のうち最初の4週をもたもたと過ごしていたらどうなるでしょう。よほど若くて脳が柔軟だとか基礎体力が抜群だとかそういうポテンシャルが高い方ならともかく、そうでない普通の人には、このスタートダッシュの差を埋めるのはだいぶ厳しいのではないかと思います。そうなると製図本試験で上位3割に入るのもかなり厳しい。結果、暗い年末年始を経て、翌年も製図の長期か中期か短期に追加課金する羽目になりかねません。

そうなるくらいなら、いっそ学科の始めから通学しておいて「通学」に対するアドバンテージを持った状態で製図に進んだ方が、よほど合格する可能性が高くなるんじゃないか。そして結果的に重課金を回避できて支払う金額を最少に抑えられるのではないか。と、こういう理屈です。

3.学科から通学の利点は?

「通学」に対するアドバンテージって具体的になんなのかと言うと、製図開始の時点で学校のシステムに慣れていること、です。

学科(つまり11月頃)から週一で通学していれば、少なくとも7月時点では毎週日曜に拘束されることには慣れているし、荷物が重いのもまあ慣れているし(製図は学科よりもはるかに荷物が重たいですけれども)、短い休み時間に学校の周囲のどこでランチを取ればいいかとか、どのタイミングでどこのトイレに行くと空いているとかが分かっているし、教務さんも営業さんもそこそこ顔を知っていて挨拶くらいはできるので、学校に対するアウェイ感は減るわけです。この差は大きいと思います。

それに加えて、総合資格は学科がライブ講義、つまり先生が目の前に立って生で授業してくれるんですが、その先生が授業前後の雑談で製図の攻略法をちょいちょい教えてくださるのも良い情報源となったりします。私の場合はそれでどの先生が地区で一番製図の合格率が高いかを知りまして、ぜったいその先生の製図のクラスに入るんだと学科全盛の1月から決めていました。そしたらなぜかそうなりました。たぶん言霊とか深層心理とか無意識的なアレのなせる技だったと思います。基本的に受講生側から先生は選べないので。とにかく自然にアンテナが張れるので、これも通学の良いところです。

要するに、製図の授業を最初から万全な体勢で受けるには、学科から通学して学校に慣れておくのが最善だということです。このメリットはお金で買えます。

4.でも通学って高いじゃん!

そりゃそうです。建築士の資格学校ってSもNもべらぼうに高いですよね。現時点(R4年6月)での学費を調べてみました。

ケース1:学科から通学で1年目にストレート合格

総合資格 125万円※1
※1  令和5年度 1級建築士ストレート合格必勝コース 合計125万円(税込137万5千円)

日建学院 70万円※2+50万円※3120万円
※2  学科本科コース 70万円(税込 77万円)
※3  設計製図本科コース(短期)50万円(税込 55万円)

ケース2:1年目は学科独学+製図通学で不合格、2年目に製図(短期)通学で合格

総合資格 5万円※4+62万円※5+62万円※5129万円
※4  独学代は人によって異なるのでとりあえず5万円と仮定しました。
※5  令和5年度 1級建築士設計製図コース 62万円(税込68万2千円)

日建学院 5万円※4+50万円※3+50万円※3105万円

価格はすべて税抜きです。

たっかい!しかし残念ながら、今後もこの値段が下がることはないでしょう。なぜなら、この値段でも客が来るからです。合格人数よりも受講人数の方が多い状況が続く限りは、学校側に値下げをする必然がありません。ちなみに総合資格にはこの他にも特別講座とかいう名目でちょくちょく10万単位の金を毟られます。トータルで+50万円くらいかな?こちとら受講生(すなわち鴨)側なので何もいえませんけど、あこぎですね!でも教材の質はいいし、数の暴力があるからやっぱり逆らえません。私も180万円くらい納めましたけど、最終的には合格させてもらったし、ありがとう総合資格。

話が逸れました。注目してほしいのは、ケース1でも2でも総額はたいして変わらないというところです。だったら1年でこの苦行から解放される方がいいんじゃないかなと、個人的には思います。

まあ高いといっても車1台ぶんくらいだし、車は10年でダメになるけど一級建築士は一生名乗れるし、このくらい自分の人生に投資してみるのも経験としては悪くないんじゃないですかね。

とはいえストレートで受からなくって数年通うと泥沼なので、行くなら腹をくくってあらゆるリソースをつぎ込んで1年でばりっと取っちゃった方がいいです。一度学校に通っちゃうと、おそろしい手練手練れでエンドレスに集金されますので。

5.まとめ

長々と書き連ねましたが、私だって何が何でも通学必須だとは思いません。最近はウラ指導とか製図対策の通信講座もあるし、それで受かっている方もネット上ではよく見かけますので、徹底的に安く済ませたいならそれも選択肢としてありだと思います。私も製図一年めに落ちたら、2年めはウラ指導を使おうと思っていました(安いから)(でも受講者数と合格者数を公開してないあたりがなんか胡散臭いんだよなあウラ指導)(個人の感想です)。

ただ、学科は独学で製図は通学という中途半端な課金を考えている方がいらっしゃったら、製図の通学の現実を知った上で、後悔がないように判断していただきたいなあと思ってこれを書きました。これから一級建築士を受けようかなーと考えている方のご参考になれば幸いです。

投稿者:

たかは志

サブコンのCADの人で、建築設備士です。好きなダクトは給気ダクト。 R2一級建築士を独学で初受験し、学科74点不合格でした。2020秋から総合資格に通学した結果、R3一級建築士は学科97点、製図ランクⅠでストレート合格しました。ありがたいことです。 ストレングスファインダーのトップ5は学習欲、収集心、責任感、内省、親密性です。よろしくお願いします。