仕事と勉強のルーチンを終えてアパートに帰り着いた平日の夜。玄関ドアのポストに入っていたガスの検針票を見たら、「令和1年5月分」と書いてあってびっくりしました。そうか、いまはもう令和なのか。
連休中に散々令和のニュースや報道特集を見てきたし、街なかを歩けば祝令和の横断幕や旗が掲げられているのも知っていましたが、我が事としての実感がないまま半月過ごしていました。会社は二、三年前から西暦表記に統一されたので、生活の中で元号を使うことがないんですよね。私の人生において一番最初に入ってきた令和は、ガスの検針票。改元ってこういう事なんだな。なんかせっかくなのでメモしておきます。今は令和。うむ。
昭和から平成の時はどうだったかなと考えてみたのですが、当時は小学生だったこともあり、昭和天皇崩御でテレビが一週間くらい報道特別番組しかやってくれなくてつまらなかった記憶しかありません。冬休みで、テレビを諦めてシルバニアファミリーで遊んでいたのだけ覚えている。灰色ウサギの家族5匹と、茶色い大人の人形を単体で持っていた。あれは何の動物だったかな、猫か熊?
いま私は放送大学で「文学・芸術・武道にみる日本文化」という科目を受講しています。日本列島に人類が入ってきた氷河期時代(約4万年前)から始まって、縄文弥生飛鳥白鳳天平奈良〜中略〜明治大正昭和平成までの日本文化の変遷を通史でガッと学ぶという、心躍る科目です。
この「明治大正昭和平成」というひとまとまりの単語みたいなものがこれからは「明治大正昭和平成令和」になるのかと思うと、いま自分が生きているこの瞬間が歴史なんだなあという気分になって、嬉しいような誇らしいような無駄に壮大な感情を覚えます。
たぶん歴史というのはそんなに特別なものではなくて、普通の人の日常の積み重ねだと思うので、私も公民らしくつつましくつましく令和時代を生きていこうと思います。