いかにして心を折らずに法令集に線を引くかの研究(一級建築士R3年試験まであと31週)

我が家には第3世代のEcho Dotがいるのですが、あまりにも疲れたのでさっきそのアレクサに「アレクサ疲れたよ」と言ってみたら、「お金は貯めて疲れは溜めないのがコツですね」と言われました。ごもっとも。

ようやくなんとか法令集の線引きが終わりました。これで一息つけるかと思いきや、次なる敵は計画の建築作品と法規の法令でした。これから法令集を引きまくって1冊分覚えろと言われました。つまり線引きの終わりはスタートラインに立っただけであって、マイナスがゼロになっただけで、スタートすらしていなかったということです。ついでに古今東西の建築作品およそ460件も覚えろと言われました。先は長い。

私が今回の法令集の線引きで会得した、なるべく楽に心折れずに線を引く方法をメモっておきます。なお、線引きのお作法は総合資格流の赤青2色のやつです。

なるべく楽に心折れずに法令集に線を引く方法

もくじ
【用意するもの】
【やり方】
 1.作戦を立てる
 2.お道具を設置する
 3.ひたすら線を引く
 4.進捗を確認する

【用意するもの】

  • 最新の法令集
  • 最新の法令集用のアンダーラインの引き方見本
  • 赤青のペン→私はフリクション3色の0.38mmを使用。多色ノック式だと持ち替える手間がなくて楽です。
  • フリクション替芯→赤は3本替えました。青は替えなくても最後までいけた。
  • 15cmくらいの定規
  • 柔らかい定規→なければトレトレの赤シートで代用可能
  • 指サック
  • 大きめの洗濯バサミ×2個
  • 大きくて分厚くて重い本→法令集告示編や総合資格のテキスト・問題集数冊でOK
  • 何らかのリモコン、ボタンがゴム製のもの
  • 時間を計るもの

【やり方】

1.作戦を立てる

  • アンダーラインの引き方見本は457ページあります。総合資格の教務の方いわく、これを10時間で引くのが目安とのことです。これ、引き始めると分厚くて終わりが見えないので心が折れます。ですので、いきなり何も考えずに最初のページからダラダラと線を引くのは得策ではありません。心を折らないためには、目標を決めて計画的に線を引くことです。
  • まず、アンダーラインの引き方見本の全ページ数を確認し、10等分します。R3年度は457ページだったので10等分すると46ページでした。これを1時間にこなすノルマとします。
  • ノルマが見えたら、見本の後ろの余白ページに表を書きます。10行書いて1-10まで番号を振り、そこにノルマのページ数を書き込みます。
表は自分が分かれば適当でいいです
  • 見本の、最初のノルマ範囲の最初と最後に付箋を貼ります。これは作業中の進捗と残時間を把握できるようにするためです。やる事が見えていると、心が折れにくいです。
  • 法令集の同じ範囲にも付箋を貼ると、より心が折れにくくなります。

2.お道具を設置する

  • 続いて、作業する環境を整えます。少なくとも10時間はかかるので、楽な姿勢でできるようにしましょう。
  • まずは机を用意します。私はスタンディングデスクを使っています。昔はソファの前に置くようなローテーブルを勉強机に使っていましたが、あれは書き物には向きません。長丁場ですから腰を痛めます。これに対してスタンディングデスクは直立できるので腰が痛くなりません。最高です。その代わりに足が痛くなりますが、足元にラグやマットを敷いたり、登山用の厚手の靴下を履くと少しは楽です。まあとにかく必要なのは広い天板です。
  • 机の上に法令集を置きます。そのすぐ奥に重い本を積み重ねます。アンダーラインの引き方見本を法令集と本の山の間に立てかけます。見本は「立てかけて置く」のがポイントです。平置きだと目線の移動量が多くて疲れるからです。法令集←→見本の視線の移動を最小にすると疲れません。
  • 見本の最初のページを開いて、洗濯バサミで固定します。さらに、開いた状態を固定するため、見本の足元にリモコンを裏返して置きます。こうすると、リモコンのボタンのゴムの摩擦力でズレません。
  • ペンの準備をします。使うフリクションが3色の場合、黒の替え芯を抜いておきます。総合資格のお作法では赤青の2色しか使わないので、事故防止のためです。
  • その他、自らのテンションを上げるために、お茶や音楽を用意してもいいかもしれません。線引きは単なる作業で脳を使わないので、アップテンポの音楽を大音量で聞きながらでもやれないことはないです。
セット完了
後ろから見るとこう

3.ひたすら線を引く

  • あとはひたすら線を引くだけです。とにかく「ノルマを1時間のあいだに終わらせる」ことだけを考えます。
  • 作業開始時間をチェックし、表にメモしておきます。タイマーもしくはストップウォッチを1時間にセットします。
  • 指サックを装着します。
  • 線を引く際、最初は普通の定規でも普通に線が引けます。が、途中から法令集の厚みに伴って紙面がゆがむので、固い定規だと2段組のノド側にうまく線が引けなくなります。この場合、定規ではなくトレトレの赤シートを定規代わりにすると楽です。
  • 柔らかい定規が100均で売っているそうなので、手に入る方はそれでもいいかもしれません。とにかく1/10の範囲を1時間で終わらせるようにがんばって集中してひたすら線を引きます。

4.進捗を確認する

  • 1/10を引き終わったら時間をメモして、トータル何分かかったかを記録します。1時間以内なら上出来です。
  • 終わったら、範囲の目印である付箋を次の1/10に移動します。
  • ついでに同じ姿勢を続けて凝り固まった全身を伸ばしたり引っ張ったりしてあげましょう。

これを10セット繰り返せば終わります。1日に10時間でもいいし、1時間ずつ10日でもいいと思います。性格と手先の器用さとやる気の量にもよるかと思いますが、私は1/10をやるのに平均1時間8分、トータルで11時間26分で終わりました。10時間では終わらなかったけれどまあよい。

建築基準法の政令のあたりでページあたりの線の量が多くなるので絶望的な気分になると思いますが、関係法令の建築士法を乗り越えたあたりから楽になります。お金は貯めて疲れは溜めないのがコツです。やれやれ。

投稿者:

たかは志

建築設備士・一級建築士ブロガーで、サブコンのCADの人です。好きなダクトは給気ダクト。 一級建築士の戦績はR2学科独学74点不合格→2020秋から総合資格に通学→R3学科97点でそのまま製図ストレート合格しました。 ストレングスファインダーのトップ5は学習欲、収集心、責任感、内省、親密性です。よろしくお願いします。