2018年「建築設備士」受験記録
その1:全体的なスケジュールと費用
その2:一次試験の勉強方法
その3:一次試験当日のこと ←いまここ
その4:二次試験の勉強方法 、必須問題編
その5:二次試験の勉強方法 、選択問題(空調・換気)編
その6:二次試験当日のこと
その7:合格発表〜登録まで
2018年6月17日日曜日、一次試験の当日のことを書きます。なお、勉強期間中のあれこれは一つ目の記事をご覧ください。
目次
- 試験当日のスケジュール
- 持ち物
- 試験開始前
- 午前の試験
- 時間配分
- 問題用紙は必ず持ち帰る
- 解答のテクニック
- 休憩
- 午後の試験
- 試験終了後
- 即日採点サービスに申し込む
- 二次試験の講習会に申し込む
1.試験当日のスケジュール
試験は午前・午後とも3時間ずつ。長いようですが、それぞれ50問ずつなので、1問当たりの解答時間は3分半くらいです。意外と余裕はありません。
- 09:45~10:00(15分間) 注意事項等説明
- 10:00~13:00(3時間) 建築一般知識(30問)、建築法規(20問)
- 13:00~14:00(1時間) 休憩
- 14:00~14:10(10分間) 注意事項説明等
- 14:10~17:10(3時間) 建築設備(50問)
2.持ち物
必ず携行するもの
- 受験票
- 鉛筆またはシャープペンシル
- 消しゴム
持って行った方がいいと思うもの
- 法令集
- 勉強に使った問題集とメモの山(精神安定のため)
- 普通の腕時計(Apple Watchは持ち込み禁止なので)
- 昼食
- 飲み物(ペットボトルは試験中も机上に置けて飲めます)
- 薄手のひざ掛けやカーディガン(冷房対策で念のため)(しかし私が行った会場はむしろ暑かった)
なお、電卓は持ち込み禁止です。
3.試験開始前
会場の前に着くと、スーツの大人がたくさん立っています。日建学院や総合資格学院の方々です。 アンケートやらチラシやらを求められますが、試験に向けて作り込んだ脳を邪魔されたくなければ、素通りしても問題ありません。
でも、独学派でも後でお世話になる(後述します)ので、チラシくらいなら貰ってもいいかもしれません。
4.午前の試験
4-1.時間配分
午前中は「建築一般知識」と「建築法規」の2科目あるので、3時間をどう使うか、時間配分が大事になってきます。 私はこうしました。
- 10:00~11:00 → まずは暗記したものをぶわーっと吐き出したいので、一般知識から取り組みます。問題を全部めくって、暗記を吐き出す系の問題をさっさとやります。ぱっと見でわからなかったり、時間がかかりそうな問題は飛ばします。なお、この時に試験官が回ってきて、法令集をチェックされます。
- 11:00~12:00 → 一般知識が残っているとは思いますが、一時間たったら中断して、先に法規をやっつけてしまいます。法規は得点源なので、ぬかりなく。私は1問3分×20問で、1時間を目安にしました。
- 12:00~13:00 → 法規が終ったら、一般知識に戻ります。残っている問題をやっつけます。
4-2.問題用紙は必ず持ち帰る
問題用紙には自分の解答を書き込んでおきましょう。後で採点サービスを使うときに必要です。 問題用紙は試験時間の最後まで在席すると、持ち帰ることができます。
4-3.解答のテクニック
どんなに勉強してきても、「新傾向の問題」は毎年必ず出題されます。見たことがない問題が出てもフリーズしないでください。 どうせ周りの人も見たことがないはずで、分からないのは自分だけではありません。
しかし、それでも、どう考えてもさっぱりわからない問題もあるでしょう。そんな時はどうせマークシートなので、適当に塗れば2割の確率で当たります。私は同じ番号が連続することはないだろうと考え、前後の選択肢と被らないようなところを適当に塗りました。
5.休憩
3時間の試験が終わると疲れますので、昼食はあらかじめ持ち込んでおいた方が無難だと思います。 買いに行ったり食べに行ったりする体力があるなら、その分を午後の試験の脳のためにとっておきたい。
(もちろん、外に出てリフレッシュすると気力が復活するタイプの方は、そうなさってください。)
6.午後の試験
午後は「建築設備」だけ50問です。進め方は「建築一般知識」と同じです。最初に問題を全部めくって、どこに何があるかを把握します。暗記を吐き出す系の問題をさっさとやって、ぱっと見でわからなかったり、時間がかかりそうな問題は後からじっくりとやります。問題用紙に解答を書き込むのをお忘れなく。
7.試験終了後
試験が終わって解放されると17:20頃です。疲れているので、さっさと帰って眠りたい、もしくはすべてを忘れて遊びたいことでしょう。しかし、当日中にやる事があと2つ残っています。
7-1.即日採点サービスに申し込む
一次試験の結果は8月上旬に通知されます。しかし、二次試験は8月下旬なので、これでは勉強が間に合いません。
そこで、日建学院や総合資格学院の即日採点サービスを利用させてもらいましょう。これに申し込むと、当日中に一次試験の合否が分かります。 大変ありがたい。
なお、これを利用すると、後からダイレクトメール(電子および郵便)や営業電話がきます。でもまあ電話は1回だけでしたので、仕方ないかなという感じ。 ダイレクトメールはいまだに来ています。
7-2.二次試験の講習会に申し込む
採点サービスで一次試験に合格していたら、速攻で講習会を予約しましょう。建築設備士の二次試験は参考書が市販されていないので、試験の情報はここでしか手に入りません。独学するなら参加すべきです。高いですが、そのぶん内容はすごいです。
- 正式名称:「建築設備士」第二次試験受験準備講習会
- 主催:(一社)日本設備設計事務所協会連合会、(一社)電気設備学会
- 協賛:(公社)空気調和・衛生工学会、(一社)日本電設工業協会、(一社)日本空調衛生工事業協会、(一財)日本建築設備・昇降機センター、(公社)日本冷凍空調学会、(一社)日本冷凍空調設備工業連合会
- 費用:25000円
- 備考:遠方の人は交通費・宿泊費も必要
なお、2018年度の開催地は以下の通りでした。
- 札幌 定員40名×1回
- 東京 定員150名×3回、定員120名×2回
- 大阪 定員150名×1回
- 福岡 定員90名×1回
試験地のうち、仙台、名古屋、広島がスルーされています。そして東京では7月上旬~8月上旬にかけて、複数回開催されます。なるべく早いタイミングで受けておきたい。なぜなら、受講して終わりではなく、受講したその日が二次試験勉強のスタートだから。 と、みんな考えるので、一次試験の翌日には7月中の東京開催分は「定員につき受付終了」となっていました(札幌・大阪・福岡と東京の8月開催分は残席あり)。
講習会の定員は全国で970名。これに対して、二次試験受験者は1242名。このうち、一次試験免除で二次試験を直接受ける人が352名。 この人たちは一次試験の結果が出る前に申し込み可能(そして一次免除は翌年限りのため今年は本気で取りに来ているはず)なので、このうち300名が事前に申し込んでいるとすると、残席670席。これに対して、 今年一次に受かって二次を受ける人が890名。220名は溢れる計算になります。この中には資格学校を受講している人がいるとはいえ、席数に余裕はないので、早めに申し込んでおくに越したことはないです。
さて、ここまでやったらようやく解放です。おつかれさまでした。二次試験に備えて、しばしの休息を自分に許しましょう。