2018年「建築設備士」受験記録その1:全体的なスケジュールと費用

2018年に建築設備士を初受験して合格しました。一次試験は独学、二次試験は講習会を受講しました。この試験は国家資格のくせにマイナーで、情報があまりにも少ないため、ネット上にある個人ブログなどの知見を大いに使わせてもらいました。ので、お礼を兼ねて私の経験を書いておきます。今後受験される方の参考になれば幸いです。

2月〜3月:受験を決意、出願

  • 2018年2月21日:公式サイトで平成30年度の試験案内をチェックする。
  • 2月23日:受験申込関係書類の料金を郵便局で振り込む。1440円+振り込み手数料130円。日建学院の2018平成30年度版建築設備士学科問題解説集(以降、過去問集)を買う4104円、重たい。鈍器。
  • 2月26日:受験申込関係書類郵送申込書をファックスする。
  • 2月27日:申込書がレターパックで届く。翌日!公益財団法人の仕事が早すぎる。

〜この間、勉強したくないのと仕事が忙しくなりそうなのを言い訳に、受けようか受けまいか悶々とする〜

  • 3月27日:やっぱり受けようと腹をくくる。仕事帰りに証明写真を撮る900円、帰宅してから願書を書く。
  • 3月28日:昼休みに郵便局で受験料振り込み35,640円+振り込み手数料130円、簡易書留で送付430円。その気になったら24時間で申し込みできるとは、あの悶々とした日々はなんだったのか…。1次試験過去問の出題傾向を分析し、勉強の計画を立てる。過去問集をばらす。

4〜6月:一次試験の勉強

  • 3月29日:井上書院の建築設備関係法令集平成30年版を買う4320円、重い。過去問の勉強を始める。
  • 4月4日:初めて法令集を使って勉強する。
  • 4月9日:法令集難しい、付箋とアンダーラインの付け方を模索する。

〜この間、繁忙期+組織変更などで仕事が忙しく、気が向いたときだけ勉強していたというか、ほとんど何もしていない〜

  • 5月15日:さすがにこのままではやばいと思い、この日からまじめに朝晩勉強する。
  • 5月21日:受験票到着、封筒。二次試験の受験課題は「小都市に建つ市庁舎」。へー。
  • 5月26日:法令集の付箋貼り終わり。5年分。
  • 6月1日:2次試験受験準備講習会の日程をチェック。
  • 6月4日:このペースだと過去問5年分を3回転なんて全然終わらないと気づいて、さらに熱心に勉強を始める。
  • 6月8日:2次試験講習会の申し込み開始、25,000円。申し込んでしまった。25,000円をドブに捨てないためには、1次試験に受かるしかない。自ら外堀を埋めているような気が。
  • 6月11日:法規が難しい。電気は捨ててもいい気がしてきた。とにかく空衛で60点取ればいいのだ。100点を目指す必要は無いのだ。
  • 6月14日:ネットで法令集のマーキング方法を調べる。もう少しカスタマイズの余地がある。
  • 6月15日:有休をとって勉強。
  • 6月16日:法令集に付箋を追加しまくる。
  • 6月17日:1次試験当日。9時45分開始、17時10分終了。長い。仕事か。総合資格学院の即日採点サービスによると66点取れてたので大丈夫そう。そして二次試験について初めて調べてみて、あまりの内容に震える。

7〜8月:二次試験の勉強

  • 6月18日:2次試験講習会のサイトを見たら7月の東京開催は全部終了していた。みんな早い。先に予約しててよかった。
  • 6月19日:日建学院の採点結果も66点だったので多分合格だろう。二次試験の過去問をながめて傾向をチェックする。
  • 6月20日:講習会までに未知の分野である電気設備を勉強しておこうと入門書を買う、1728円。そして二次試験の問題を見れば見るほどできる気がしない。
  • 6月22日:過去問の解答用紙をA2で印刷する。
  • 7月7日:2次試験受験準備講習会当日。9時開始、18時終了。受講料25,000円に加えて、交通費と宿泊費で32,570円。お高い。
  • 7月13日:試験勉強用に部屋を模様替え。
  • 7月14日:2次試験用に気合いを入れて芯ホルダーと3スケを買った2258円。積極的に外堀を埋めている自分。
  • 8月2日:1次試験合格発表。合格してた。知っていたので喜びは無い。
  • 8月7日:合格通知きてた、はがき。

〜この間、地元の祭りとか夏休みだったので遊び呆けてしまい、全然勉強していない〜

  • 8月20日:さすがにこのままだとやばいと思って朝昼晩ものすごく勉強する。
  • 8月22日:会社のベテランに熱源フローを教えてもらって、系統図は壁を越えた感じ。
  • 8月26日:二次試験当日。10時45分開始、16時30分終了。長い。こんなに長いのに時間が全然足りない。終わった。全てを忘れて泥のように眠る。

9〜11月:合否発表待ち

〜この間、日建学院や総合資格学院の試験講評を見たり、参考解答例を見たり、他の人のTwitterを見たりして、そのたびに自分の正答と誤答に気づき、精神浮沈を繰り返す生殺しの日々〜

  • 11月8日:合格発表。9時半ごろホームページ上で番号発表。あった。もうあの試験を受けなくていいと思うと喜びしかない。おめでとう自分。帰宅後、合格通知がきていた。A4の封筒。当日に来ると思わなかった。2月にも思ったけど、仕事早すぎやしないか公益財団法人。

というわけで、まとめると

願書申し込みから合格発表まで
2018/02/23(金)〜2018/11/08(木)
258日、36週6日、8ヶ月16日

トータルでかかった費用
108780円!
うち、37770円は会社が負担してくれたので、個人負担は71010円。お高い。

という恐ろしい資格です。その上とったからといって何に使えるかと言うと、「延べ面積2000平方メートルを超える建築物の建築設備について建築士に意見を言える」だけだという。まぁでも10年以上設備の仕事をしているので、「私は建築設備士です」と名乗れるだけでも、持ってないよりは格好がつくかなと思ってます。

1次試験と2次試験の具体的な勉強方法も書きたいのですが、長くなったので今日はここまで。読んでくれてありがとうございました。

投稿者:

たかは志

建築設備士・一級建築士ブロガーで、サブコンのCADの人です。好きなダクトは給気ダクト。 一級建築士の戦績はR2学科独学74点不合格→2020秋から総合資格に通学→R3学科97点でそのまま製図ストレート合格しました。 ストレングスファインダーのトップ5は学習欲、収集心、責任感、内省、親密性です。よろしくお願いします。