する事がなくなったのでエネ管をやります、あるいは資格試験勉強の始め方について(エネルギー管理士R5年試験まであと23週(仮))

というわけで、昨年12月〜先週にかけて三陸特→消防甲3と小粒の試験を受け終えたのでまたぽっかりとやることがなくなりまして、家中の張り紙(甲3の暗記メモ)を剥がしたり使い終わった教材をどかしたりしていたのですが、そうしてできた広い机上と壁を見ていたら「これはもうエネ管をやるしかないのでは」という気分になりました。エネ管というのは「エネルギー管理士」の俗称で、「エネルギーの使用の合理化等に関する法律(省エネ法)」に基づく国家資格です。

で、とりあえず昨春に買っていた過去問集をめくっているのですが、見れば見るほど変な数式しか出てこないので「わたし算数嫌いのくせに本当にこれ受けるつもりなのか?」と自らの正気を疑ってもいます。正気の沙汰じゃないのは分かってるんですけどまあ他にやることもないし、ちょっと始めるだけ始めてみようかと思って、今週は新しく試験を受け始めるときにいつもする事をしていました。つまり、

  1. 受験の動機を明確にしておく
  2. どんな試験かを調べる
  3. 勉強の方法を決める
  4. 勉強のスケジュールを決める
  5. 部屋を勉強モードにする

です。

資格試験勉強を始めるためにすること

1.受験の動機を明確にしておく

受験の動機は重要です。試験直前期の辛いときに「何でこんなことになってんだ」と何かを呪いたくなった場合、戻ってくるのがここだからです。誰のせいで何のために試験を受けるなどという苦行を自らに課したのかを、最初に明確にしておきましょう。

私が今回エネ管を受けようと思い立ったのは、一級建築士に受かった後で会社の大先輩に「次に何を受けたら良いですかねー」と聞いてみたらお勧めされたからです。私はサブコンで機械設備をしている身なので、熱力学とか流体力学とか熱利用設備とかは知っておいてもいいかと思って、実益を兼ねた趣味として受けてみることにしました。エネルギー管理に興味はないです。

2.どんな試験かを調べる

続いて試験についての一般情報を調べます。

  • 試験の運営元→一般財団法人省エネルギーセンター
  • 受験資格の有無→受験資格はないので私でも受けられる(ただし、合格後の免状申請には実務経験が必要)(私はたぶんその実務に就くことはないので免状はもらえないけれど、まあ使わないので構わない)
  • 試験の内容→筆記試験のみ4課目あって、朝の9:00から始まって夕方の17:40に終わる。一級建築士の学科みたいな感じか。疲れそう。次の日は有休とろう。
  • 合格基準→ 各課目それぞれ60%以上で課目合格、4課目すべてに課目合格すると試験合格。わかりやすい。他の人との相対比較はされないので完全に自分との戦い。
  • 試験の日程→ 8月の第1週目休日。とはいえ令和4年度は2022年7月31日(日)だったようなので、今年(2023年、令和5年)は7月30日(日)か8月6日(日)っぽい。早い方の7月30日とすると、今は2月18日なのであと23週間=5ヶ月ちょい。間に合うのかこれ。のんびりしすぎでは。
  • 一般的な勉強時間→ 初学者で1年とか普通の人で半年とかそのくらいらしい。けどエネ管には「課目合格制度」というのがあって、4課目あるうち合格した科目は翌年から3年間は試験免除されるらしいので、単年で全課目受からなくても救いはある。忙しい社会人にはこれを使って最初から数年計画で取りに行く人も多いらしい。なら残り5か月でもどうにかなりそう。
  • 一般的な勉強方法→ 市販の過去問集を使って独学か、通信講座がセオリーっぽい。通信講座の有名どころは以下3つ(価格は熱分野の最短期間のコース)。
    • SAT(38,280円)
    • e-DEN(14,500円)
    • JTEX(34,100円)

一級建築士の資格学校システムみたいなのはないっぽいし、総合資格の学費を知っている身にとってはどこも信じられないくらい良心的な価格にみえる。エネ管いい世界だな。てゆうかあの界隈が異常なんだろうな。特別講座が普通に10万だもんな。

3.勉強の方法を決める

調べた内容を並べて、自分はどう勉強していくかを検討します。

今のところ私には通信講座を受けるほどのやる気はないので、とりあえず今年は市販の過去問集と参考書で独学してみることにします。

使う過去問集はこれ(の2022年版)。表紙がシュッとしててかっこいいからです。あと、過去問集のわりに解説がボリューム多くて分かりやすいのもいいなと思って。

当初はこれだけでいけるかとも思ったけど、2日くらい過去問集をめくってみた結果、やっぱり問題が細切れで全体像が見えないので、この参考書を追加で買い足しました。

エネ管の参考書は電気分野の方が充実してるっぽくて私が受ける熱分野は選択の余地がそもそも少なかったんですが、中でもこれは2色刷りで薄くて圧倒的にとっつきやすそうだったのでこれにしました。他の分厚くて難しいのは私にはちょっと手に追えなさそうだった。そもそも各課目で6割取れればいいんだし、極める必要はないので、とりあえずこの2冊で戦います。

あと、ガチの過去問はセンターのサイトに10年分がPDFで載っているので、後半のアウトプット期にはそれを使うつもりです。

4.勉強のスケジュールを決める

  • 2〜6月:インプット
  • 2月:課目Ⅲ  燃料と燃焼
  • 3月:課目Ⅳ  熱利用設備及びその管理
  • 4-5月:課目Ⅱ 熱と流体の流れの基礎
  • 6月:課目Ⅰ エネルギー総合管理及び法規
  • 7月:アウトプット

いろいろな人のブログとかを見ると課目Ⅱがやばいらしいのですが、私がいきなりⅡから始めると嫌になって挫折しそうなので、とりあえず日本語が通じそうなⅢとⅣから取り掛かって、後に引けなくなってからⅡをやって、Ⅰは法規だから直前に丸暗記する という作戦にしました。インプット期には過去問10年分を2周する予定です。

5.部屋を勉強モードにする

部屋の中に試験日までのカレンダーを貼ったり、机にエネ管の棚を作ったり、トイレ(=暗記部屋)の壁をリセットしたりとかです。詳細はそのうち書きます。


というわけで夏までガリ勉モードに入ります。よろしくお願いします。

投稿者:

たかは志

建築設備士・一級建築士ブロガーで、サブコンのCADの人です。好きなダクトは給気ダクト。 一級建築士の戦績はR2学科独学74点不合格→2020秋から総合資格に通学→R3学科97点でそのまま製図ストレート合格しました。 ストレングスファインダーのトップ5は学習欲、収集心、責任感、内省、親密性です。よろしくお願いします。