今年も学科の合格発表があったり製図の本試験が見えてくる時期なので、燃え尽き時代にメモしていた一級建築士の受験番号についての考察を載せてみます。ちなみに試験元に確認したわけではなくて、あくまでも私が勝手に考えた内容ですので、正しくない可能性があります。ご承知おきのうえ、都市伝説程度のテンションでお読みください。
受験番号の英数字はどんな意味なのか?
一級建築士の受験番号といえば
2F-51234M
こういう感じですよね。これたぶん、左からこういう意味です。
- 「2」→地方コード、1〜8まで(後述)
- 「F」→都道府県コード、A〜Iまで(後述)
- 「-」→ハイフン
- 「5」→初既コード、5か6
- 5は当年度の学科試験から申し込んだ人(1年目、あるいは角落ち再受験の4年目)
- 6は当年度の製図試験から申し込んだ人(2年目、3年目)
- 「1234」→受付番号?(4桁の連番)
- 「M」→チェックデジット(誤読防止コード)(機械的に振られるみたいなので、このアルファベットに意味はないらしいです)
なお、これはあくまでも個人による推測です。そして各呼称は正式なものではありませんので、ご承知おきください。
ちなみに、二級建築士は初既コードが変わります。初受験生が5ではなく1、過年度生が6ではなく2です。これ以外は一級と同じ。
そして、地方コードと都道府県コードは以下の通りです。
北海道・東北
- 1A 北海道
- 1B 青森
- 1C 岩手
- 1D 宮城
- 1E 秋田
- 1F 山形
- 1G 福島
関東
- 2A 茨城
- 2B 栃木
- 2C 群馬
- 2D 埼玉
- 2E 千葉
- 2F 東京
- 2G 神奈川
- 2H 山梨
- 2I 長野
東海・北陸
- 3A 新潟
- 3B 富山
- 3C 石川
- 3D 福井
- 4A 岐阜
- 4B 静岡
- 4C 愛知
- 4D 三重
近畿
- 5A 滋賀
- 5B 京都
- 5C 大阪
- 5D 兵庫県
- 5E 奈良
- 5F 和歌山
中国・四国
- 6A 鳥取
- 6B 島根
- 6C 岡山
- 6D 広島
- 6E 山口
- 7A 徳島
- 7B 香川
- 7C 愛媛
- 7D 高知
九州・沖縄
- 8A 福岡
- 8B 佐賀
- 8C 長崎
- 8D 熊本
- 8E 大分
- 8F 宮崎
- 8G 鹿児島
- 8H 沖縄
というわけで、先程サンプルとして書いた「2F-51234M」という受験番号からは、この方が「東京都にお住まいの初受験者」だということが読み取れます。
これを踏まえて合格発表を側から眺めると
一級建築士の合格発表では、受験番号が都道府県ごとにウェブサイトに掲載されます。そこを見ていくと、似たような番号の中、たまに頭の二桁が違う方が紛れていることがあります。たとえばこんな感じ。
これはR4年の愛知県の学科合格発表ページの冒頭部分です。愛知県の「4C」の前に、関東各県のコードが並んでいます。おそらくこれらの4名の方は3月に出願した後、3月末に辞令が出て4月から転勤になったんだろうなあ などと想像できるわけです。そうすると「仕事の引き継ぎやら引っ越しをして新しい職場の仕事や人間関係なんかを覚えつつ学科の勉強をしてあの試験に受かったんだから、この人がんばったんだなあ偉いなあ、優秀なんだろうなあ」などと名も知らぬ未知の方の人生に思いを馳せて心の中で賛辞を送ったりできるわけです。9桁の英数字にドラマがありますよね。
これが東京になると、北から南からたくさんの転勤者がいるので、「さすが東京は全国からひとが集まってくるんだな」と統計的なものに思いを馳せるとか、そういうことができるようになります。まあ何の役にも立ちませんけれども。一級建築士の試験勉強はあまりにも辛かったので、なんか合格している方には勝手に一方的に親近感を覚えてしまうきらいがあります。
まとめ
要するに、最近の人はすごくカジュアルにtwitterとかで受験番号の写真を公開しがちですけど、そうすると簡単にお住まいの都道府県がバレますよ、ということを言いたかった次第です。受かって嬉しくて世の中に言いふらしたくなる気持ちはわかるけれど、地方にお住まいで身バレしたくない方はくれぐれもお気をつけください。